ex-TYPIST

元TYPIST,現Therapist(予定)

ゴミ学文献追加

今回の地震津波原発事故で生じた、手に負えぬほど大量の〈ゴミ〉(と、呼びがたい物がほとんどであることを念頭に置きつつ、あえて書く)とどう向き合っていくか、これもまたゴミ学の領域だろう。
あまりにも人間(個人・民etc)の未来に関わるこの〈ゴミ〉たちとの関係を、具体的に考えなければならない。

文献の追加。
赤瀬川原平の活動もゴミとの関連が深い。

超芸術トマソン (ちくま文庫)

超芸術トマソン (ちくま文庫)

もったいない話です

もったいない話です

など。

ネット上では
http://www.wendy-net.com/nw/essey/204.html
など。

ゴミ学文献

森川嘉一郎によるゴミ学文献。
1998年までのものに関しては、ほとんど網羅されている。

http://homepage1.nifty.com/straylight/main/garbo.html

より一部抜粋。

戦後日本文化と建築意匠の相関の研究:森川嘉一郎

ゴミ学の研究

Studies on Garbology


○建築とゴミに関する主要文献
廃棄の文化史:ゴミと資源のあいだ、ケヴィン・リンチ、有岡孝・駒川義隆訳
エントロピーと工業社会の選択、河宮信郎、海鳴社、1983
未来産業の構造、宇井純編、亜紀書房、1986
歴史の都市、明日の都市、ルイス・マンフォード、生田勉訳、新潮社、1979
裏側から見た都市、川添登日本放送出版協会、1983
掃除の民族、大島建彦、三弥井出版、1984
欲望の戦後史、石川弘義、太平出版社、1981
人間生活とエネルギー、押田勇雄、岩波書店、1985
浪費をつくり出す人々、V.パッカード、南博・石川弘義訳、ダイヤモンド出版、1961
江戸の夢の島、伊藤好一、吉川弘文館、1982
「ずばり東京」、路上にて 開高健全ノンフィクション�、開高健文芸春秋、1977

特集「巨大ゴミとしての建築」、『建築雑誌』1997年2月号、日本建築学
「廃虚の風景:ゴミとしての建築」、対談:河宮信郎×石山修武、G&A 1991年8月号、旭ガラス
ゴミと文化、プランド研究所、工学図書、1984
ゴミと都市生活、吉村功岩波書店1984
ゴミと生活、山本耕平現代書館、1986
アジアごみ事情、孫永培、中央法規出版、1993
日本のゴミ、佐野眞一講談社、1993
ゴミからの出発、川又淳司・原強、かもがわ出版、1991
ゴミの始末書:都市生活の生理学、市橋貴、リサイクル文化社
私の清掃史、工藤庄八、エディターセンター、1987

ルポルタージュゴミ:地球は大企業文明の墓場か、青木慧、新日本出版社、1992
ドキュメント東京のそうじ、山根一眞PHP出版局
ゴミ問題の焦点、巨大ゴミの島に反対する連絡会、緑風出版、1985
建設廃棄物を斬る、桑原一男、日報
ごみで斬る:廃棄学と循環型社会からのアプローチ、依田彦三郎ほか
現代のごみ問題、中央法規出版、1982-1985
東京ゴミ袋、瀬戸山玄文芸春秋
ゴミ戦争、大住広人、学陽書房、1972
ゴミ戦争、寄本勝美、日本経済新聞社、1974
東北ゴミ戦争、河北新報報道部、岩波書店、1990

ゴミから地球を考える、八太昭道、岩波書店、1991
環境経済、T.D.クロッカー・A.J.ロジャース、佐藤正弥訳、横川書房
環境国家への挑戦:循環型社会をめざして、高杉晋吾

現代のごみ問題(経済編)、山本耕平中央法規出版、1985
現代のごみ問題(行政編)、寄本勝美、中央法規出版、1982
現代のごみ問題(文化編)、後藤典弘、中央法規出版、1983
現代のごみ問題(技術編)、高月絋・田中勝、中央法規出版、1983廃棄物学入門、田中勝、中央法規出版、1993
産業廃棄物、高杉晋吾、岩波書店、1991
ガボジー:ゴミ学、石沢清史、リサイクル文化社、1985
ゴミとリサイクル、寄本勝美、岩波書店、1990
都市とゴミ・廃棄物、坂田期雄、1979
ゴミの百年史:処理技術の移り変わり、溝入茂、学芸書林、1987
ごみ処理技術事典、内藤幸穂、日本評論社、1976
ごみ問題百科、田口正己、新日本出版社、1991
ゴミなんでも事典、米村洋一編、中央法規出版

現場の思想と地方自治、寄本勝美、学陽書房、1981
ゴミと清掃行政、山口哲夫、労働大学、1991

ごみ・産業廃棄物処理技術、J.スキット、森勇訳、工学図書、1975
現代技術体系と廃棄物、佐伯康治、日刊工業新聞社、1980
廃棄物処理業の現況と将来展望、藤井勲、同有館、1992

建設系廃棄物の処理と再利用、本多淳裕、省エネルギーセンター、1990
建設副産物・廃棄物の処理と再利用:講演録、森昌文ほか
産業廃棄物埋立の手引き、前田慶之助、日刊工業新聞社、1976
清掃局年報、東京都
産業廃棄物事業者名簿、東京都
廃棄物対策の現状と問題点、総務庁行政監察局編
建設廃棄物対策総括資料、社会法人東京産業廃棄物協会、1992
産業廃棄物の適正処理について、厚生省産業廃棄物対策室、日刊工業新聞社、1996
建設副産物適正処理推進要綱の解説、先端建設技術センター
建設廃棄物の適正処理について、厚生省
建設工事等から生ずる廃棄物の適正処理について、東京都、1994

建設混合廃棄物の分別・減量化の手引、建築業協会・廃棄物対策部会、1994
建築系混合廃棄物の組成・原単位調査報告書、建築業協会・廃棄物対策部会/社団法人全国廃棄物連合会、1994
建築系廃棄物の発生の抑制と最資源化、建築業協会・廃棄物対策部会、1993
建設副産物の減量化・資源化事例集1、建築業協会・廃棄物対策部会、1993
建設副産物の減量化・資源化事例集2、建築業協会・廃棄物対策部会、1994
建築系混合廃棄物の作業書における減量化・再利用事例集、建築業協会・廃棄物対策部会、1991

解体工法と積算、解体工法研究会編、財団法人経済調査会、1988
鉄筋コンクリート地下構造物の解体方法、建築業協会編、鹿島出版会、1987
鉄筋コンクリート建築物の解体工法、中山英明・吉原長吉、井上書院、1982
コンクリート構造物の解体工法、笠井芳夫編、1970

(c) Kaichiro MORIKAWA
last update:12/2/1998

論文関連の資料など、そして明けましておめでとうございます。

回りまわってゴミについて考えてます。

人間とごみ―ごみをめぐる歴史と文化、ヨーロッパの経験に学ぶ

人間とごみ―ごみをめぐる歴史と文化、ヨーロッパの経験に学ぶ

追跡!私の「ごみ」―捨てられたモノはどこへ行くのか?

追跡!私の「ごみ」―捨てられたモノはどこへ行くのか?


明けましておめでとうございます。

アラン諸島の家族のドキュメンタリー番組が面白かったという話、そしてよいお年を。

『プラネットベービーズ』「アイルランドアラン諸島 物語で豊かな心を育てる」(2010年11月25日放送 NHKBS-hi)が面白かった。*1
映画好きにとってはロバート・フラハティの『アラン』で知られているアイルランドアラン諸島(番組中で『アラン』も抜粋されていた)。そこに暮らす一家のドキュメンタリー。

一家は、40代くらいの夫婦と、五人の子ども。フラハティの撮った『アラン』と、今もほとんど変わっていない風景が広がる。海に対して直角に切り立った崖、まっ平らな丘の上にぽつんと建つ家。島の人口は八百人、子供たちが通う学校の全校生徒は十六人。
この家には代々、物語が伝えられている。たとえば、島の丘の上の方に転がっている巨大な丸い岩の話。一家の父はこの岩に乗って遊んでいる子供たちに、この岩はどうしてここにあると思う?と問い、物語を始める。昔、隣人が嫌いな巨人が住んでいてね……。
この父が語る物語は、単に唐突に思いついた空想ではなく、自分たちの周りにある不思議なものや、子供たちが年齢を重ねるにつれて経験するような事柄について、合理的な説明とは別の形で解釈を与えることで、自分の頭で考えるきっかけを与えるような物語だ。

父は、子供たちのケンカも物語で解決へと導こうとする。娘が弟に泣かされてむくれているとき、「君の物語を話してみて」という。娘はしばらくためらったのち、語り始める。止まらない。(この番組は短いので、語り止まらない様子は早回しにされていたが、さすがに早回しはひどいよね。かといって王兵の『鳳鳴』のように、とは言えないけど。)いつのまにか笑っている。物語を聞かされて育った娘が、自分の口から、自分で考え出した物語を語り始める。周りの家族はみんな聞いている。娘をじっと見て聞いている者もいれば、おもちゃを弄びながら聞いている者もいる。娘の口からは瑞々しい物語が紡ぎだされている。



今年はLehrstuckeを継続してこれたことと、刺激的な出会いや対話に多く触れられたのがなによりの収穫です。
残念ながら早稲田映画まつりには行けず、文章もそれほど書けず、でしたけど。

ともあれ皆さま今年もお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いします。
では、よいお年を。

*1:個人的には小澤俊夫オザケン父)が快調にコメントしてたのもあって一押しです。(ちなみに『昔話とは何か』はすごくいい本です)

論文関連の資料など

typistとは全く関係ありません……。

哲学への寄与論稿-性起から(性起について)- ハイデッガー全集 第65巻

哲学への寄与論稿-性起から(性起について)- ハイデッガー全集 第65巻

言葉への途上 (ハイデッガー全集)

言葉への途上 (ハイデッガー全集)

思惟の経験から (ハイデッガー全集)

思惟の経験から (ハイデッガー全集)

ヘルダーリンの詩作の解明〈第1部門〉既刊著作(1910‐76) (ハイデッガー全集)

ヘルダーリンの詩作の解明〈第1部門〉既刊著作(1910‐76) (ハイデッガー全集)

マルティン・ハイデガー―伝記への途上で (ポイエーシス叢書)

マルティン・ハイデガー―伝記への途上で (ポイエーシス叢書)

ハイデガーと「ユダヤ人」

ハイデガーと「ユダヤ人」

政治という虚構―ハイデガー芸術そして政治

政治という虚構―ハイデガー芸術そして政治

ハイデガーとナチス (ポストモダン・ブックス)

ハイデガーとナチス (ポストモダン・ブックス)

政治哲学の起源―ハイデガー研究の視角から

政治哲学の起源―ハイデガー研究の視角から

ハイデガーとナチズム

ハイデガーとナチズム

マルティン・ハイデガー―哲学とイデオロギー (叢書・ウニベルシタス)

マルティン・ハイデガー―哲学とイデオロギー (叢書・ウニベルシタス)

生きているのはひまつぶし (光文社文庫)

生きているのはひまつぶし (光文社文庫)

言わなければよかったのに日記 (中公文庫)

言わなければよかったのに日記 (中公文庫)

深沢七郎の滅亡対談 (ちくま文庫)

深沢七郎の滅亡対談 (ちくま文庫)

深沢七郎集〈第1巻〉

深沢七郎集〈第1巻〉

深沢七郎集〈第2巻〉

深沢七郎集〈第2巻〉

深沢七郎集〈第3巻〉

深沢七郎集〈第3巻〉

深沢七郎集〈第4巻〉

深沢七郎集〈第4巻〉

深沢七郎集〈第5巻〉小説5

深沢七郎集〈第5巻〉小説5

深沢七郎集〈第7巻〉

深沢七郎集〈第7巻〉

近況

全然更新していなくて申し訳ありません。
このところの活動について少し。

以前もお伝えした、映画批評家の大寺眞輔氏と運営している映画研究会Lehrstucke、継続してます。
今年度後期は、早稲田大学で開講中の大寺さんの講義でも告知させていただいたり、ちょっと形式を変えて開催するかもしれません。
なんにせよ、正式な日取りなどが決まり次第、Lehrstuckeブログに書きます。

それから、8月には、熊野大学に参加してきました。
コーディネーターを務めておられた青山真治監督からいくつか刺激的なお話を伺うこともできたので、シンポジウムの内容含めレポートしようと思っているのですが、まだ書き進められていません。

山形ドキュメンタリー映画祭ももう一年前(あ、レポート書こうと思って途中のままだ!)かと思うとやるせなく、先だってのオリヴェイラはおろか、東京国際映画祭にも一度も行けず、先月なんとか見ることができたコッポラ『テトロ』の記憶と、海の向こうからやってきたロッセリーニの歴史映画BOXが友達、そんなところです。