ex-TYPIST

元TYPIST,現Therapist(予定)

スペインのウェス・アンダーソン/オーソン・ウェルズのスペイン(2021年10月)

ウェス・アンダーソンの新作『Asteroid City』はマドリッドから車で40分の町,チンチョンで撮影が行われている(2021年10月現在)。 www.screendaily.com 8月下旬の時点で,スペインの国内メディアによって,屋外に建設されたモニュメントバレー風のセットを…

『ミツバチのささやき』撮影地,オジュエロス村へ(2021年9月)

バス マドリッドからまずはセゴビアを目指す。セゴビアまでは電車(Avantなど)も出ているが,バスも便利。地下鉄モンクロア駅の改札を出てバスターミナルに向かい,地下1階(-1階)の8番か9番から出る。けっこう時間ギリギリまで乗車案内がなくて不安になる…

SAKE TIPS!に寄稿しました。(2021年7月)

saketips.love 2021年7月の寄稿です。 緊急事態宣言で酒についてのあれこれを見て考えたことについてまとめました。 よかったらお読みいただければ幸いです。

「コ」の痕跡/『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』

(※2019年11月の記録) 私たちは資本主義の世界を生きているらしく、その世界に出回っているキャラクターはすべて商業的な目的を持っている。そのため、素直になりきれない大人たちが、キャラクター商品などを見てこんなことを言ったりするのをときどき聞く…

12年ぶりのごあいさつ/TypistからTherapistへ

ご無沙汰しております。工藤です。ふと、この十数年の間に誰も(文字通り「誰も」)読まなくなった「ブログ」というプラットフォーム、あるいはフォーマットだからこそ、今なら書けるというか、何か書いておきたい気がして、久しぶりにTypistよろしくパソコ…

MIRAGE三号発売中

早稲田大学文学部演劇映像コースの有志による批評誌、『MIRAGE』の三号が発売中です。http://cinemirage.hostoi.com/?p=184「ライブする映画 映画の環境」という二大特集で、しかも四方田犬彦氏、長谷正人氏、市山尚三氏という名前もならんでいるのに300円と…

『MIRAGE』第2号販売開始

早稲田大学の学生有志の方たちが編集・発行している映画批評誌『MIRAGE』の第2号が発売されています。 私は王兵(の、主にBrutality Factory)について論じた文章を寄稿いたしました。http://cinemirage.co.cc/2011/03/11/%E6%98%A0%E7%94%BB%E6%89%B9%E8%A9…

ゴミ学文献追加

今回の地震・津波・原発事故で生じた、手に負えぬほど大量の〈ゴミ〉(と、呼びがたい物がほとんどであることを念頭に置きつつ、あえて書く)とどう向き合っていくか、これもまたゴミ学の領域だろう。 あまりにも人間(個人・民etc)の未来に関わるこの〈ゴ…

ゴミ学文献

森川嘉一郎によるゴミ学文献。 1998年までのものに関しては、ほとんど網羅されている。http://homepage1.nifty.com/straylight/main/garbo.htmlより一部抜粋。 戦後日本文化と建築意匠の相関の研究:森川嘉一郎ゴミ学の研究Studies on Garbology ○建築とゴミ…

中華人民共和国遼寧省瀋陽市鉄西区

大きな地図で見る

論文関連の資料など、そして明けましておめでとうございます。

回りまわってゴミについて考えてます。人間とごみ―ごみをめぐる歴史と文化、ヨーロッパの経験に学ぶ作者: カトリーヌ・ドシルギー,Catherine de Silguy,久松健一,ルソー麻衣子出版社/メーカー: 新評論発売日: 1999/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品…

アラン諸島の家族のドキュメンタリー番組が面白かったという話、そしてよいお年を。

『プラネットベービーズ』「アイルランド・アラン諸島 物語で豊かな心を育てる」(2010年11月25日放送 NHKBS-hi)が面白かった。*1 映画好きにとってはロバート・フラハティの『アラン』で知られているアイルランドのアラン諸島(番組中で『アラン』も抜粋さ…

論文関連の資料など

typistとは全く関係ありません……。哲学への寄与論稿-性起から(性起について)- ハイデッガー全集 第65巻作者: ハイデッガー,辻村公一,秋富克哉,大橋良介,ハルトムートブフナー出版社/メーカー: 創文社発売日: 2005/06メディア: 単行本 クリック: 8回この商品…

近況

全然更新していなくて申し訳ありません。 このところの活動について少し。以前もお伝えした、映画批評家の大寺眞輔氏と運営している映画研究会Lehrstucke、継続してます。 今年度後期は、早稲田大学で開講中の大寺さんの講義でも告知させていただいたり、ち…

CO2 in Tokyo 三宅唱監督の上映に寄せて

本日21:00〜、池袋シネマロサで三宅唱監督の初長編『やくたたず』が上映されます。 それに合わせて『やくたたず』へのコメント集を三宅監督が作ったそうで、それが今日配布されるそうです。 そこに、私もそれなりの長さの文章を寄せています。 面白い企画だ…

ハルトムート・ビトムスキー インタヴュー

映画批評ウェブマガジンflowerwildに掲載されている、ハルトムート・ビトムスキーへのインタヴューに、私も参加させていただきました。とはいえ私は本当に参加させていただいただけと言っても過言ではなく、その場で質問も一回くらいしかしていませんし、文…

「未来の巨匠たち」に寄せて

2010年1月23日〜29日に、横浜黄金町のシネマ・ジャック&ベティで、注目の若手監督たちの特集上映「未来の巨匠たち」が開催されます。そこで上映される三宅唱監督の作品について、「楽しい三宅唱」と題した短評を寄せましたので、よろしければご一読下さい。…

最近の活動

もうほんとに、早いとこ早稲田映画まつりで見た他の作品の記事とか、さらに言えば書こうと思って途中でやめたままになっている山形ドキュメンタリー映画祭2009日記とか、FILMEXレポートとか、書きあげたいのですが、なかなか進まなくて、この調子です。とは…

連絡先アドレス変更

これまでTYPISTの連絡先として用いていたヤフーのアドレスから、新たにGmailのアドレスへと移行しましたので、以後、ご意見やご感想等お送りくださる方は、以下のアドレス宛にお願いいたします。akrkudo*gmail.com (「*」を「@」に変えてお送りください)…

「空き家」の住人たち

『ベンジャミン・バトン』『レボリューショナリー・ロード』『夏時間の庭』『へばの』『チェンジリング』について。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 実を言えば、われわれの魂の深層の諸状態、数々の自由な行為によって翻訳される諸状態は、われわ…

ここにいるはずだった子供へ

(※一つ前の記事「幻想としての蓄積」の前に準備していた記事です。時期を逃し、今さらになってしまいましたが、掲載させていただきます。――筆者註) 冨樫森監督『あの空をおぼえてる』の冒頭、いきなり青空を飛ぶ女児が目に入ってきたときには、いくら『鉄…

幻想としての蓄積

写真家か記者か、とにかく取材のためにフリースクールを訪れたらしい一人の男が、生徒たちにインタビューを試みるものの応じてもらえないまま下校時間を迎えた後の校庭で、職員の一人である足の不自由な女に声をかける。その間、つまり生徒たちが校門を出て…

最後の抵抗をするために

ラバ・アメール=ザイメッシュ監督 『最後の抵抗(マキ)』(2008) 『ブレッド・ナンバーワン』(2006) 『ウェッシュ、ウェッシュ、何が起こっているのか?』(2001) について。一目見れば明らかなことをまずは確認しておこうと思う。『ウェッシュ、ウェ…

血を見る!

ポール・トーマス・アンダーソン『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』を見る。 まだひとつの文章としてまとめるには頭の中で整理し切れていないのですが、それでもこの映画について早く何事かをものしたいという邪な気持ちを抑えることができず、こうしてまたメ…

呪いにかけられて

万田邦敏『接吻』。 『UNloved』にも現れていた、「(選ばれる/選ばれてきた側の人間が)逆に選ぶ」という意志が本作でも「一途」に徹底される。 その徹底される「一途」さを単に論理の一貫性と捉えることが到底できないのは、われわれが作中、過剰なまでに…

映画批評誌TYPIST創刊のご案内

みなさん始めまして。これは、早稲田大学一年生によって、2008年1月中旬に創刊を予定している映画批評誌”TYPIST(タイピスト)”の情報をお知らせするブログです。TYPISTでは早稲田大学の映画サークルで撮られる学生映画についての批評と、一般公開され…